近視はどのような状態なのか
遠くが見づらい
近視は近くのものははっきりと見えますが、遠くが見えづらくなることです。
近くにあるものを次第に遠くに離していくと、小さく見えるようになるでしょう。近視でない人なら、小さく見えても、細かな部分ははっきりと見えます。しかし、近視の人は見ているものを遠くに離すと細部がぼやけてしか見えません。
また、ある程度大きなものであれば、遠くにあるものでもだいたい見えます。そのため、弱い近視なら、日常生活でさほど不便に感じることなく過ごせることも多いです。近くならはっきりと見えるため、読書をするときや新聞を読むときもさほど困らないでしょう。そのため、弱い近視の人は必要なときだけメガネをかけることが多いです。
例えば、学生であれば授業中にだけメガネをかけるという具合です。社会人なら車の運転をするときにだけメガネをかける人もいるでしょう。また、看板や案内標識などの文字も近視だと読みづらいため、外を歩くときにもメガネをかけるのが無難です。
若い人で目が悪いのはほとんどが近視
一般的に「目が悪い」や「目が悪くなった」と言った場合には、近視のことを指すことが多いです。
現代人は昔の人と比べて近視になりやすい環境にあります。例えば40代以下の年代の人であれば、子供の頃からゲームをして育った人が多いでしょう。現在においてもゲームをする子供は多く、ゲームの種類によっては大人にも人気があります。
また、都市部の狭い住宅では、テレビを見るときに充分に距離を取れないことも多いです。至近距離で長時間テレビを見ることで、近視になってしまうこともよくあります。
一方で、若いうちに近視になった人でも、中高年になれば老眼や白内障になることが多いです。その場合には、遠くを見るときと近くを見るときでメガネの使い分けが必要になります。
もし、白内障の症状がひどくなって手術を受けようと検討する際には、多焦点眼内レンズを選ぶのがいいでしょう。遠くも近くも見やすくなり、複数のメガネを使いわけるようなことはしなくて済みます。