糊を使わない製法

柔らかい靴を探す

私たちが日常生活を送る上で欠かせない道具の一つに「靴」があります。通勤用や通学用、室内履きや運動靴、冠婚葬祭向きのフォーマル靴などなど…。

おそらく一足以上の靴を持っている人がほとんどだと思います。

人によっては、下駄箱に入りきらないくらいたくさんの靴を持っているということもあるかもしれませんね。

しかし、そんなにたくさんの靴を持っている人でも、なかなか自分の足にぴったりフィットする靴がある、という人は少ないのではないでしょうか。

ましてや、外反母趾など足の悩みがある人は、外反母趾靴選びに苦労するという声もよく耳にします。

外反母趾の人の場合、症状を緩和するためには、足に柔らかくフィットする靴を選ばなければなりません。

そのためには、靴のカッティングはもちろん、柔らかな革やクッション性の高い素材を効果的に使用したものを探すことになります。

糊の使用をチェック

柔らかく足にフィットする外反母趾靴の条件としては、柔らかな素材を使っていることが大前提ですが、素材を靴の形に仕上げるための工程においても、実は重要なポイントがあります。

それが、靴のパーツを組み合わせる際の「糊の使用」です。通常、靴を作る際には靴の側面や靴底などをつなぐために専用の糊が使われます。

靴の形を作り出すために、必要不可欠な工程ではありますが、この糊は使えば使うほど素材が硬くなるというデメリットがあります。

また、クオリティの低い靴の場合は接着が不十分だったり、形が一定にならないといった場合もあるようです。そのため、柔らかい仕上がりの靴であるかどうかを見極めるためには、糊の使用状態なども考慮すると良いでしょう。

見た目ではなかなかわからないかもしれませんが、シューズメーカーのホームページなどには靴の製造工程について「糊を極力使わない製法です」などの説明がされている場合もありますし、実物を手にとって見ることができれば、不自然に革が硬くなっていないか?などを確かめることが可能です。